- 「朝も夜も元気でありたいですよね。」
テストステロンは、男性ホルモンの一種で滋養強壮や精力増強に関わるとされています。一方、にんにくや黒にんにくも滋養強壮や精力増強に良いとされている食品です。
- 「テストステロンってなに?」
- 「黒にんにくがテストステロンにどのように影響するのか?」
そもそもテストステロンってなに?
テストステロンは、男性ホルモンの一種です。ホルモンは特定の臓器や器官で分泌された後、血液などによって他の細胞に運ばれ様々な生体内の機能を働かせる役割を持っています。
男性の場合、テストステロンは一部副腎で作られますが、大半は睾丸で作られます。女性でもわずかではありますが卵巣と副腎で作られます。
- 男性・・・睾丸と副腎
- 女性・・・卵巣と副腎
テストステロンの分泌は加齢により減少します。テストステロンの欠乏によって起きる症状が男性更年期障害です。
- テストステロンの減少 → 男性更年期障害
男性更年期障害
テストステロンの欠乏によって起こるのがLOH症候群です。同じく性ホルモンの欠乏によって起こる女性の更年期障害と対になる加齢疾患で、男性更年期障害とも呼ばれています。
- 男性更年期障害は男性ホルモンであるテストステロンの減少が原因
- 更年期障害は女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏が原因
男性更年期障害では性機能の低下、筋力の低下などの身体的な症状に加え、うつに似た精神状態に陥るなど精神的な症状が起きることもあります。
また、肥満とも関係があり、肥満であると男性更年期障害になりやすく、男性更年期障害であると肥満になりやすいという相互関係があります。
テストステロンの働き
テストステロンは、体の成長過程において性の分化に重要な役割を持っています。胎児期ではテストステロンによって脳の女性的な特徴が失われ、二次性徴では男性的な体の形成にテストステロンが関わります。
テストステロンは、一般には筋力を増加する働きがあるとされ、スポーツや筋肉トレーニングの分野などで重視されています。また、俗に精力増強の作用があるとも言われており、テストステロンの増加を謳うサプリメントが販売されています。
テストステロンのデメリット
テストステロンにはデメリットも存在します。
テストステロンは男性型脱毛症、いわゆるハゲや薄毛の原因のひとつとして考えられています。また、逆に髭や体毛などを濃くする傾向があるとされているため、ムダ毛が増える原因になるなど女性にもデメリットがあります。
- 男性型脱毛症、ハゲや薄毛の原因
- 体毛を濃くする原因
テストステロンを維持するには
加齢によるテストステロンの減少は個人差が大きいことがわかっています。70代であっても30代の平均値を維持している人も多くみられます。テストステロンを維持するためには生活習慣を見直すことが大切です。
テストステロンは筋肉量を増やす働きを持っていますが、筋肉量が落ちるとテストステロンの分泌も低下することが知られています。つまり、テストステロンの値は筋肉量と連動するため、筋力を落とさないように運動することは同時にテストステロンの維持につながります。
- テストステロンの値は睡眠が関係します。
- 睡眠時間が短くなるほどテストステロンの値も低下します。
食生活では、バランスの取れた食生活を送ることが大切です。テストステロンをはじめとするホルモンはコレステロールから作られます。また、タンパク質や亜鉛などもテストステロンの形成に関わると考えられています。
食品としてはコレステロールは卵、タンパク質では肉類や豆類、亜鉛は牡蠣などが有名です。アルコールの摂り過ぎはテストステロンの値を下げてしまうので注意しましょう。
黒にんにくの作用
テストステロンの材料はコレステロールなので、黒にんにくはそれ自体がテストステロンを増加させるわけではありません。しかし、全く無関係かというとそうではなく生活習慣の見直しと併せることで効果を発揮します。
黒にんにくに含まれるアリシンは、血管を広げる作用があり血行を良くします。また、黒にんにくの熟成によって増加するアルギニンもテストステロンの分泌を促進すると考えられています。こうした作用はテストステロンの働きを助け、体内のテストステロンの値を上げることに繋がると考えられます。
黒にんにくとテストステロンの関係性
加齢による衰えと感じているものは、テストステロンの欠乏による男性更年期障害かもしれません。男性更年期障害は治療の対象とみなされます。つまり改善できると考えられています。
黒にんにくはテストステロン自体を増やすものではありませんが、その働きを助ける作用があると考えられます。