黒にんにくのメリットは雑誌やインターネットなど、様々なメディアで取り上げられていますね。
しかし、メリットと同様に気になるのがデメリットですよね?
黒にんにくは熟成によって普通のにんにくとは様々な部分が違うためいくつかデメリットと呼べる箇所もあります。
当記事では、「黒にんにくと普通のにんにくを比較してデメリットとなる箇所」をまとめました。
にんにくのデメリット
黒にんにくの前に、まずは普通のにんにくのデメリットをみてみましょう。
- にんにくのデメリットは、やはり臭いです。
独特の臭いは好みが分かれるのですが、血中に吸収された臭いの成分は長時間に渡り体臭に影響を与えます。
- もうひとつのデメリットは食べ過ぎるとお腹を壊してしまう事があるという点です。
にんにくの成分は強い刺激を持つため胃腸に負担を掛けます。また強い殺菌作用を持つため腸内の善玉菌を殺してしまい腸内環境を崩してしまうことがあります。
- ふたつのデメリットは、にんにくに含まれるアリシンという成分が原因です。
黒にんにくのデメリット
にんにくを熟成させることにより、アリシンの多くはS-アリルシステインという無臭の成分に変化します。
- 【アリシン】→【S-アリルシステイン】
- 【クサイ】→【クサくない】
普通のにんにくに存在するデメリットは、黒にんにくになることで解消されます。アリシンの減少は一見メリットのように思えます。しかし、アリシンはにんにくの持つ様々な作用をもたらす成分でもあります。
アリシンの代表的な作用について
アリシンの代表的な作用としては疲労回復というものがあります。にんにく製品でよく使われるスタミナアップや滋養強壮といった謳い文句も同様の作用を指していることが多いです。
アリシンはビタミンB1と結合しアリチアミンという成分を作ります。アリチアミンは体内でエネルギーを作る際にそれを助ける働きを持っておりエネルギー不足からくる疲労を解消することにつながります。
また、殺菌作用についても適切な量であれば善玉菌を残したまま悪玉菌を弱らせ腸内環境を整える助けとなります。
- 疲労回復
- 殺菌作用
黒にんにくと通常のにんにくを比較すると、アリシンの働きという点では、普通のにんにくに劣ると考えられます。
味や臭いの違い
黒にんにくの味は、よくドライフルーツのようと形容されます。これは食感に加え熟成によって甘みと酸味が生じるためです。そこに若干のにんにく風味が加わるため、やや人を選ぶきらいがあります。
クセは少ないですが合う合わないは個人差なので人によっては味もデメリットになることもあります。
アリシンが減少することは、にんにくの臭いも減少することを意味します。にんにくの臭いが苦手という人にはメリットですが、逆ににんにくの風味が好きだと言う人にはデメリットですね。
あくまで減少するというだけで臭いが完全に消えるというわけではありません。
価格面で敷居が高い
黒にんにくをはじめて購入する場合は、価格で躊躇してしまうかもしれません。市販の黒にんにくの多くは国産のにんにくを使用しています。
福地ホワイト六片といったブランドにんにくを採用している場合は、当然価格も高くなります。にんにくの熟成の過程においても手作業での工程が含まれることから人件費もその分かかります。
- ブランドのにんにくを使用しているから
- にんにくの成熟には多くの工程が必要だから
こうした理由から黒にんにくは生のにんにくと比較するとだいぶ高価であると言えます。
製品や個体による差
黒にんにくは、にんにくを一定の温度・湿度下に置いて熟成させたものです。黒にんにくの定義としてはその程度。使われるにんにくの品種や熟成方法などは各メーカーによって異なります。
また、材料となるにんにくの品質も毎年同じというワケではないので製品や個体によって差が生まれます。
自分好みの黒にんにくを探す楽しみもありますが、一方でデメリットでもあります。
- もらった黒にんにくが美味しかったので、自分で購入してたけど味が違う
- 前回のもより乾燥しているなど
食べ過ぎによるデメリット
にんにくと同様に黒にんにくでもお腹を壊すという話を聞くことがあります。
黒にんにくは熟成を経てもアリシンが全く無くなるというわけではありません。胃腸の負担になる可能性は残っています。ただアリシンの量から考えると1日の推奨摂取量を多少超えてもあまり影響はしないと考えられるので、どちらかと言うと量の問題であるケースが多いように思います。
まとめ
黒にんにくの明確なデメリットとしては価格があります。品質へのこだわりの結果ではありますが、やはり定期的に買うとなると年間ではそれなりの出費になります。
もうひとつのデメリットは味です。普通のにんにくとは違う味になるので好き嫌いが分かれるはず。もちろん、黒にんにくの味が好きな人も多いです。
- 価格
- 味
成分面ではアリシンが減少するというデメリットがあります。ただその分S-アリルシステインが増えているので総合的な作用では黒にんにくが勝っているといえます。
- アリシンが減少
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